今のところ失点続きの人生だけど、9回裏には笑えるように!
小学4年生から野球を始め、現在は朝野球チームに所属しながら幕別清陵高校でコーチも務めている竹内。「兄が野球に行ったので、父親は僕にサッカーをやらせたかったみたいなんですけど、結局僕も弟も野球に(笑)。でも家に練習用の施設を作ったりサポートしてくれました」。その甲斐あって、高校に進学すると1年生ながら主力ピッチャーとして活躍するなど、その実力を遺憾なく発揮してきました。
「ピッチャーが点を取られなければ負けることはない」。その責任感から、練習には人一倍真剣に取り組んできたという学生時代。部活の練習以外にも自ら練習メニューを考え、それをこなすまでは絶対に帰らない。監督が指示した練習にも「なぜやるのか、どんな効果を狙っているのか」を問い、時には衝突する場面もあったとか。引退するまでの短い時間で、自分には何ができるのか―? 確かな成果を掴むために、妥協を許さないストイックな野球少年でした。
しかし社交性には自信がなく臆病だった、と当時を振り返る竹内さん。就職先で悩んでいた時には、恩師からのアドバイスが道標に。「人と出会う仕事は勉強になるし、さまざまな経験を積むことで人生にプラスになる」。この言葉を聞き、営業職を志して入社したのが6年前。仕事を続けるうちに、臆病だった性格は180度近く変わったといいます。「お客さんに恵まれているのが大きいと思います。本当に皆さん良くしてくれるので。恩返しとしても、人のため十勝のために役立つ仕事をしていきたいです」。
コーチとしての役目は2020年の夏の大会を最後に一区切りとなりますが、野球教室などの活動はこれからも行っていきたいと話してくれました。自分に厳しくマジメでひたむきな竹内。技術だけでなくその熱い心も伝えていってほしいですね。好きな言葉:球道即人道(きゅうどうそくじんどう)