ソーゴー印刷は家族のような存在。
だから、みんなと一緒に働き続けたい
「田舎の小さい町だと“あそこの○○さんの娘さん”とか呼ばれるじゃないですか。そういう誰かと紐づけされてる感じが好きじゃなくて、東京の大学に進学しました」。念願の東京暮らしを満喫していた鎌田でしたが、大都会の風をまといながら初めてのGWで帰省した際、飛行機から見た日高山脈のあまりの美しさに感動して号泣。その一瞬で、卒業後は十勝に戻ることをあっけなくも心に決めたのでした。
最初に配属されたのは月刊しゅん編集部。ヒョロッとして少し頼りない見た目だったため社内では「もやし」というアダ名に(注:パワハラではありません)。営業職には抵抗があったものの、人懐っこい性格の鎌田さんは「モノを売る仕事ではなく、人と出合う仕事」と自分の得意なものに置き換えることで楽しさを見出し、たくさんの人と関わる大切さを学んでいったといいます。
その後はスロウ編集部へ異動、さらに結婚・出産を経て、2019年春から職場に復帰しました。その舞台はこれまで携わってきた雑誌の編集ではなく、一般印刷物を担当する営業部。ソーゴー印刷60年の歴史のなかでも、女性として初の営業部所属となりました。部署や仕事の内容が変わっても、鎌田さんにとって“挑戦はワクワクすること”。「そのほうが飽きずに続けられるしね」と笑います。
「昔はすごく嫌だった田舎ならではのつながりが、今ではかけがえのないもの。社内には優しいお母さんも、叱ってくれるお父さんもいるし、後輩たちは弟や妹みたい。『十勝に来て良かった』と思ってもらえる人が増えるように、これからもいろいろな形で情報発信をしていきたいですね」。