事例紹介

クナウパブリッシングが手がけた仕事の一部を、事例としてご紹介します。
アナタのものづくりの参考に。

谷杉アキラ 様

「PIRKANOKA」(写真集)

■128ページ(本文) ■表紙/印刷:スミ1色印刷(マットニス加工)、紙質:パーフェクト ■本文、カバー/印刷:スミ1色印刷、紙質:ヴァンヌーボF-FSホワイト ■帯 印刷/スミ1色印刷、紙質:GLトレーシング ■Sogo Hi-vision印刷対応

 

写真集としてはもちろん、歴史的資料としても重要な価値を持つ書籍に

以前スロウで取材した函館の写真師谷杉アキラさんが、ずっとライフワークにしていたアイヌ語地名の景勝地「ピリカノカ」の撮影。その活動を1冊にまとめたいとのことで相談を受けました。代表の高原のことをフォトグラファーとしてリスペクトしてくれていること、雑誌の編集・出版のノウハウ”を持っている北海道の印刷会社だったことが受注の決め手となりました。

アイヌ語地名等に関しては、谷杉さんが有識者に校正を依頼するなどして、何度も追加修正を加えたもの。写真集としてはもちろん、アイヌ文化を知る歴史的資料としても重要な価値を持つ書籍となります。流通はせず、講演会や写真展示会に併せて販売するということでしたが、「高級な名刺のようなつくりにしたい」という要望をいただきました。

 

写真の魅力を最大限に引き出せるように、印刷方法と紙質を選定

本文、表紙、カバー、帯はすべて墨1色で印刷。デザインは谷杉さんが自ら行いましたが、細かな描写の写真が墨1色で表現できるのかどうか、また表紙は白っぽい写真だったのできちんと出るかが心配でした。特にベタの部分や淡い部分の表現が適切に出るかどうかについては、印刷方法や紙質の決定について時間をかけて選定作業を行いました。細心の注意を払って印刷作業を行った結果、「かなり難しい注文をしたと思うが見事に応えていただきました。他の大手印刷会社の営業さんや写真家たちからも絶賛されました」とうれしい言葉をいただきました。

モノクロの写真を上手に印刷で表現できるよう細かい調整を行いました。

 

写真師 谷杉アキラさんの紹介

写真師 谷杉アキラ
1968年 函館に生まれる。1990年日本大学芸術学部写真学科卒業、プロ写真家としてデビュー。1992年に故郷函館にて家業である写真館を継承し写真師に転身。2009年には函館に現存する北海道最古の写真館「旧小林寫真館」を再生させる。北海道のルーツでもある「アイヌ文化」にも興味を持ち、全道各地を撮影して歩く。

・写真集に興味のある方、購入したい方はこちらをご覧ください。
http://www.tanisugi.com/books/pirikanoka.html

※「ピリカノカ」 → アイヌ語で「美しいカタチ」を意味する言葉。北海道にはアイヌ語により命名された独特の地形から成る土地など、文化財として保護すべき名勝地が数多く存在しています。これらの良好な自然景観を持つ景勝地は「ピリカノカ」と総称され、国指定の名勝として保護されています。 
※「ピリカノカ」の「リ」は、アイヌ語の小文字表記となります。

制作実績

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

クナウパブリッシング株式会社