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偏愛モノ語り21 伯朗大濾掛珈琲

偏愛モノ語り21 伯朗大濾掛珈琲

おはようございます。
 2月。ハードに働いたご褒美なのか、はたまた単にやるべきことを忘れているだけなのか、この土日は2連休となった。少し体を動かしただけで、ほとんど何もしない。土曜日をそのままコピペしたような一日となった。もっと有意義なことをすべきとも思ったが、それは月末に残しておくこととする。夕方から雪となる。朝は除雪。冬らしい風景となった。

ドリップパックの弱点

今回取り上げるのはドリップパック。本来であれば、「スロウなカフェを訪ねて」や「北の焙煎人」の中に出てくる逸品を紹介すべきところ。しかし、そうなるといっぱい出てきて収拾が付かなくなってしまいそうです。また、本ブログでは、当社の媒体には載ることはないと思えるものに限定しています。今回は味もストーリー性も関係なく選んでみました。迷わず手にしたのは、台湾で買った「伯朗大濾掛珈琲」です。
 僕は取材旅行や出張が多いため、ドリップパックの依存度がけっこう高い。余裕のあるときはドリッパーとコーヒーを持参するのですが、出発前はいつも慌ただしい。必然的に、ドリップパックに頼りがちとなる。また、自宅で飲むときも自分ひとりだけというときにはドリップパックを使うことがあります。
 うるさいことを言わなければ、味もこれで十分ではないかと思っています。ただ、僕にはどうしても満足できない点がある。それはコーヒーのグラム数なんですね。
 ドリップパックに入っているコーヒーは通常7~10グラムといったところでしょうか。普通のコーヒーカップであれば適正な濃度で抽出されることでしょう。ところが、僕がコーヒーを飲むのは、マグカップかそれ以上の大容量のコーヒーカップ(もはや誰もコーヒーカップとは呼ばないサイズ)。最低でも300ml、大きいものは500ml超。ドリップパックをこうしたカップにセットすると、非常に薄いコーヒーとなる。味としては30数年前のファミレスのコーヒーに近い。
 こうした現状を打開しようと、普通のドリップパックに豆を追加投入したこともありました。濃度は適正レベルとなりましたが、どこか違和感がある。ドリップパックで淹れる意味がない。追加投入するくらいなら、ドリッパーで淹れるほうがよいわけです。
 たまたま、台湾のスーパーで見つけたのが「伯朗大濾掛珈琲」。パッケージには「超大杯300cc」と書かれていて、テンションが上がりました。さっそく宿でコーヒーを淹れてみると……。
 これがまた素晴らしい。豆が15グラム入っているため、ドリップパックのサイズがひとまわり大きくて、大型のカップにもセットしやすいのです。気になる味のほうは……。まあ、普通ですね。強いて言えば、学生の頃に何度か入ったジャズ喫茶のコーヒーの味に近い。
 偏愛というほどではありませんが、この「伯朗大濾掛珈琲」も残りわずかとなりました。もっといっぱい買ってくればよかったと思っています。ただ、ネットで調べてみると、大容量のドリップパックは日本にもあるようですね。たまたま僕が出合いっていないだけなのかもしれません。
 コーヒーにはいろいろな飲み方があって、極上のコーヒーを少量味わうこともあれば、がぶがぶ飲みたいということもある。僕が案外好きなのは、すっかり冷めてから飲むコーヒー。その昔、ジャズ喫茶に2時間くらいいると、コーヒーは当然冷めていました。さほどおいしくもないコーヒーと大音量のジャズが妙に心地よかった。「伯朗大濾掛珈琲」を飲むと、その頃の記憶が少しだけよみがえってきます。

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